イベント概要
テーマ
ーーSensoriumから「触れる地球」へ、地球メディア・デザインの未来を語る
ゲスト
村井純氏(慶応大学SFC・環境情報学部長)
鈴木寛氏(東京大学教授、慶大SFC教授、元・文部科学副大臣)
今年1月末に丸の内に開館した「33ラボ/触れる地球ミュージアム」。おかげさまで半年余で2万人を超える方々がシンポジウムやワークショップ、プロジェクト立案に集い、意識の高いソーシャルデザイナー達のあいだで丸の内の新名所となりました。
触れる地球ミュージアムとしても、2月の「炭素の魔法」展、3月「呼吸する地球との共生」展、4月「地球可視化計画」展、5月「地球食のデザイン」展、6月「地球の眼としてのフォトジャーナリスト」展、8月「地球ワンダーミュージアム」展と、企業コラボでさまざまなテーマの企画展・トークショーを開催してきました。
富士ビル・東京會舘ビルの建替えにともない、現在の拠点は8月末で閉館となりますが、「33ラボ・触れる地球ミュージアム」は、丸の内の別の場所(東京駅・日本橋口前;日本ビル6F)に移転して10月から再開。新たなフェイズに入ります。
今回のトークはその意味で、第一期「触れる地球ミュージアム」のフィナーレを飾るもので、地球情報系の進化と人類の未来について大きな視野で放談します。
ゲストは、日本の「インターネットの父」として著名な村井純氏と、通産官僚としてインターネット社会の基礎を設計し、その後は参議院議員・文科省副大臣として日本の情報・教育政策に新たな風を吹き込んできた鈴木寛氏。
実は、竹村真一が「触れる地球」を発案するきっかけとなったのは、インターネット時代の草創期における村井純氏とのコラボ・プロジェクトでした。
「インターネット・エキスポ1996」のプロデューサー村井氏から日本館のディレクションを依頼された竹村が、先端的なクリエイターを集めて構築したのが、伝説的なウェブ作品Sensorium。世界中の地震活動を可視化したり、ネット上を行き交うパケットの流れを可聴化するといった、いわば「ビッグデータ」のはしりとも言うべき斬新な発想と表現で「アルス・エレクトロニカ」のネット部門グランプリも受賞しました。
それが萌芽となって、いまや国連Global Risk Communication Platformとしても認定された「触れる地球」プロジェクトという根幹が形成され、そこから未来に向かうさまざまな地球メディア表現が創発しようとしています。
企画展「地球ワンダーミュージアム」(富士通株式会社協賛)の2回目のトークとなる今回は、こうした日本発のユニークな地球メディア・デザインの展開も跡づけながら、人類と地球の未来をデザインするICTの可能性を両氏に縦横に語っていただきます。
ご期待ください。