公開講座〜カエルゼミVol.7 

「地方議員のネクストキャリア〜公民のリボルビングドアを実践しよう」

公と民の境が曖昧になり、公民を跨いだビジネスやプロジェクトが次々と行われるようになりました。今、世の中で最も求められている人材は、公民両方の知見を持つ人材です。しかし、日本は人材の流動性が低く、公民両方の立場を理解し、価値を創造できる人材が圧倒的に不足しています。

一方で、2000年代に入り多くの地縁・血縁によらない若手の地方議員が誕生しましたが、過渡期を迎えています。その多くが議員以外のキャリアを上手に描けないために、その能力を社会に還元できず、社会の大きな損失となっています。

ゲストスピーカーを務めて頂く伊藤大貴さんは20代に日経BP社で記者を勤めた後、３０代を横浜市会議員として活動されました。そして、現在はその公民両方のキャリアを活かして、議員や公務員を民間のプロジェクトにアサインさせ、逆に民間企業の人材を行政にアサインさせるプロジェクトを行っています。まさに公民のリボルビングドアを実践されている方です。

また、もう一人のゲストスピーカーである菅原直敏さんは、県議会議員でありながら、民間企業のサラリーマン、合同会社の代表、社団法人の代表理事を務めるなど、パラレルワークを実践しています。収入や活動のポートフォリオを多様化させることで、すべての取り組みにシナジー効果が生まれ、社会に様々な価値を創り出しています。

統一地方選挙が目前に迫る今だからこそ、地方議員のネクストキャリアやパラレルワークを実践しているお二人とともに、地方議員の現状を知り、その知見を社会に還元する方法を考え、価値創造の実践に繋げていきたいとおもいます。

現職の地方議員、候補予定者、地方議員の実際を知りたい方そして学生には特にオススメの公開講座です。

１９：００　地方議員のネクストキャリア　伊藤大貴氏(合同会社 million dots 代表)

１９：３０　地方議員のパラレルワーク　　菅原直敏氏(共創法人CoCo Social work CEO)

２０：００　伊藤氏と菅原氏が対談をしながら会場とディスカッション

２０：４５　終了

【日　時】2月25日(月)、１９〜２0時45分

【参加費】学生無料、一般の方は資料代・会場費として1,500円(当日は3,000円)

【場　所】ブルーコンパス横浜
　　　　横浜駅東口より徒歩７分

　　　　横浜市西区平沼一丁目40番1号 嶋森ビル８階

　　　　http://bluecompass.co.jp

【伊藤大貴(いとうひろたか)】

合同会社million dots 代表

VOXグローバルジャパン シニアポリシーアドバイザー
アカデミックリソースガイド株式会社 社外取締役
フェリス女学院大学 非常勤講師
一般社団法人Publitech 事務局メディアマネージャー

 1977年生まれ、東京都出身。早稲田大学大学院理工学研究科修了後、02年日経BP社入社。日経エレクトロクス記者を経て、07年、横浜市議会議員に初当選。以後、3期10年。17年に横浜市長選挙、落選。18年合同会社million dots法人登記。PRコンサルティングやオウンドメディア支援などのメディア事業と、ガバメントリレーションなどを中心にした公共政策戦略コンサルティング事業を手がける。18年11月、19年1月に世界銀行にてアジア諸国向けに講演。Lobbing City Council for Utilizing Parks（18年11月）、The potential of Public Space in Public Transport-Oriented Developments（19年1月）。デジタル・テクノロジーが社会に与える影響とこれからの都市の変化を分析した、未来予測シリーズ「日本の未来2019−2028」を日経BP社より19年3月発売予定。

現在、人々をテクノロジーでエンパワメントする社会の創生に向けて一般社団法人Publitechに参画。一般社団法人Publitechにてメディアマネージャーとしてリテナー戦略を担当。

【菅原直敏】

旅人。ソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、保育士)。会社員(管理部門・現業部門)、営利法人代表・非営利法人代表、議員・行政アドバイザーを務めるポートフォリオワーカー。「福祉・医療」、「テクノロジー・国際関係」「公共・地方自治」の６分野にまたがる案件に官民を越えて関わっている。

ミッションは「共生の共創〜自分らしく生きる」。以下は、自分らしいと感じる時。

・何にも縛られず、旅や好きなことをしている時

・昼上がりから、ワインを傾け、家族・友人と語らい、早めに寝られた時

・人前で好きなことを自由に話している時

上智大学法学部法律学科　卒業

上智大学大学院総合人間科学研究科社会福祉学専攻博士前期課程　在籍…「ソーシャルキャピタルの可視化」について研究。

現在は、主に以下の役割を務める。

●介護のハッピー合同会社　法人本部長…管理部門(財務、人事、営業)、現業部門(介護職員、相談員)を担当する。正社員。

●共創法人CoCo Social work 代表…「福祉・医療」、「テクノロジー・国際関係」「公共・地方自治」にかかる官民プロジェクトに参加。「出勤しない会社」「持たない会社」「金銭以外の価値を提供できる会社」。合同会社。医師などの専門スタッフも雇用。

●一般社団法人Publitech 代表理事…「テクノロジーで人々をエンパワメントする」パブリテックの概念に基づき、自分らしく生きられる社会を目指す。非営利団体。

●神奈川県議会議員 …無所属3期。党派問わず、様々な議員や首長とのネットワークを繋ぎ、共生社会の実現を目指す。

【カエルゼミとは】

平均年齢20歳の学生たちが中心となって運営されるゼミです。ゼミの教授は共創法人CoCo Social work CEOの菅原直敏さんが務めています。政治、ビジネス、福祉・医療など様々なテーマで実践者から学び、社会的・経済的価値を共創することを目指している実践形式のゼミです。

今回は2018年11〜2019年4月がゼミ期間で、テーマは「選挙」で、学生がゼミで学びながら選挙実務の全てを回す予定です。

【開催実績】
●Vol.01 10月31日〜政策と選挙〜
●Vol.02 11月15日〜選挙3.0 選挙をアップデートせよ！〜ゲスト：赤嶺太一大和市議、佐藤正紀大和市議、山本光宏前大和市議
●Vol.03 12月10日〜アウトカムを意識した活動〜
●Vol.04 1月13日〜政治家活動ゆる体験〜ゲスト：森村隆行東京都議、赤嶺太一大和市議、山本光宏前大和市議
●Vol.5 1月31日〜政治と新しいお金の集め方〜ゲスト：赤嶺太一大和市議、山本光宏前大和市議

• Vol.6 2月12日〜選挙をバックキャストする〜

選挙の目標は「当選」することです。そして、各候補者は当選するために様々な戦術と戦略を考えて実行します。しかし、この戦略と戦術を誤ると、選挙はもろく崩れていきます。
そこで、選挙活動やそこに至るまでの事前活動にはどのようなものがあるのかを知り、当選したイメージからバックキャストしながら、今どのような活動をすべきかを考え、ゼミ後の活動で実践しました。


継続的に参加される方は、チャットグループがありますので、そこで過去のゼミの動画もご覧になれます。

【開催予定】
●Vol.8 3月5日〜車椅子のバイクの選挙カーをつくろう！
車椅子のバイクを活用した選挙カーをみんなでDIYします。

●Vol.9 3月11日〜チラシは1日何枚配れるか？
ゼミ生の作った計画に基づき、1日に配布するチラシの限界値に挑戦します。場所選定からチームマネジメントなど様々なスキルが試されます。

●Vol.10 3月18日〜ポスティングは1日何枚配れるか？
ゼミ生の作った計画に基づき、1日に配布するポスティングの限界値に挑戦します。配布場所選定からチームマネジメントなど様々なスキルが試されます。

●Vol.11 3月25日〜選挙戦に向けた心得
実際の選挙戦に向けた最終確認と準備を行います。

●Vol.12 5月〜発表会
カエルゼミで学んだこと、実践したことをゼミ生が発表します。

カエルゼミターム２は5月下旬開始予定です。