イベント概要
東京2020オリパラ大会において新国立競技場の屋内・外に補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)用トイレが導入されました。また宿泊施設等についても先進的な導入事例がいくつかみられます。今後この補助犬用トイレの普及がどれだけ進むか、また進められるかが問われますが、そもそもどこに、どれだけ、どんな仕様のトイレが求められるかはいまだ手探りです。
『Tokyo 2020アクセシビリティ・ガイドライン』には「補助犬用トイレを施設の種類に応じた適切な仕様・数で設置する。」と書かれるにとどまり、『高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準』においても事例掲載のみです。一方で、例えばイギリスのInclusive Design Standards(May 2019, GDI-Hub)ではAssistance Dogの設備に関する計画のポイントが示されていたり、海外の空港では補助犬限定ではないですが、『Pet Relief Area』を備えていたりするところもみられます。それらからは、動物・ペットと人間との関係に対する価値観や文化的な違いも垣間見られます。
よって本公開研究会では国内外の事例を踏まえて、ユーザーニーズ・評価の観点から日本における補助犬用トイレの整備の在り方を皆さんといっしょに考えていきたいと思います。