イベント概要
このように米国では身近になりつつある再生医療ですが、日本では保険適用外であることも影響して普及にはまだ時間がかかりそうです。しかし、従来の治療法では十分な効果が望めなかった病気やけがを治癒に導く治療法として大きく期待されます。そして実用化では米国に後れを取っている日本ですが、研究では様々な試みが行われています。
この度お話をいただく林衆治氏は、名古屋大学医学部にてバイオ・ロボティクス学の研究に長年取り組まれてきました。実用化に向けての研究では、医学部だけではなく工学部との連携が必須だったと言われます。そして、医工連携を推進した結果、5年で7つの特許という成果を得られましたが、分野を超えての連携は平坦な道のりではなかったそうです。
「イノベーションとは新結合、異分野との連携が必要だ」と言われます。
この度は、医工連携という新結合をどのように実現させたのか、そのイノベーションのプロセス、そして幹細胞、再生医療の可能性についてお話をいただきます。
進行役には、義足エンジニアの遠藤謙氏に務めていただき工学分野から見た医学との連携の視点でモデレートしていただきます。
スピーカー
林 衆治 (一般財団法人グローバルヘルスケア財団 理事長)
1981年、名古屋大学医学部を卒業。医学博士。名古屋大学第二外科、名古屋第二日赤病院移植外科などで勤務し、米国ピッツバーグ大学外科に留学。Dr. Starzlおよび岩月先生のもと研鑽に励む。
帰国後、名古屋大学にて文部教官講師となる。2005年より名古屋大学大学院医学系研究科 バイオ・ロボティクス学講座の教授を務めた。2010年に一般財団法人グローバルヘルスケア財団が設立され理事長に就任。世界に発信する医工連携イノベーション分野と国際コミュニケーション分野からなる附属研究所の所長を兼務。再生医療、ロボット医療、小型人工衛星分野の研究開発において10案件以上の特許を有する。本財団はAIを用いた医療分野の新たな研究に対し助成支援している。医療分野の未来型を創造するGHIC(Global Health & Healthcare Innovation and Communication Center)構想を進めている。時折、医療のあれこれをブログで発信し「こんな文章を書くのはどんな人?」と患者様の関心を集めている。幼い頃からテニスに興じ、名古屋大学時代には七帝大戦で優勝を競った。音楽はビル・エバンス、プッチーニからユーミンまで多様である。現在、㈶グローバルヘルスケア財団理事長、医療法人財団檜扇会(クリニック東京虎ノ門COR/クリニックちくさヒルズ名古屋)理事長。
モデレーター
遠藤 謙 (ソニーコンピューターサイエンス研究所研究員 / 株式会社Xiborg代表取締役)
慶應義塾大学修士課程修了後、渡米。マサチューセッツ工科大学メディアラボにて、人間の身体能力の解析や下腿義足の開発に従事。2012年博士取得。一方、マサチューセッツ工科大学D-labにて講師を勤め、途上国向けの義肢装具に関する講義を担当。現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所研究員。ロボット技術を用いた身体能力の拡張に関する研究に携わる。2014年には株式会社Xiborgを創設、CEOに就任。2012年、MITが出版する科学雑誌Technology Reviewが選ぶ35才以下のイノベータ35人(TR35)に選出された。2014年ダボス会議ヤンググローバルリーダー。
募集要項
日時 | 2023年07月25日 (火) 19:00~20:30 リアル開催 |
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受講料 | 一般 3,300円(税込) ※アカデミーヒルズライブラリーメンバー:無料 |
受講対象者 | 一般、ライブラリーメンバー |
定員 | 50名 |
注意事項 |
・円滑な進行のためにいただいた情報を講師の方々に提供させていただきます |
協力 | |
会場 | アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階) |
※お申込期日:7月25日(火)16時まで
今後開催予定のイベント
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