イベント概要
ご記憶でしょうか? かつて「きむすめ」という言葉がありました。「傷もの」という言葉もありました。女の子の名前に「貞」「操」「純」の文字が選ばれた時代もありました。でも、平安文学を読み返してみれば、古来「処女」が重要視されてきたわけではなかったのです。
ではなぜ、いつから、どうして、日本では処女が「捧げるもの」になったのでしょう? そして、その後、処女の価値はどう変化したのか? 酒井順子さんは新著『処女の道程』(童貞ではありません)でその数奇な運命を解き明かしています。与謝野晶子と平塚らいてうが、処女をめぐってどんな論争を戦わせたか――これだけでも、「へぇ!」の連続です。
これは処女の是非を考える授業ではありません。処女というものが、いったいどう扱われてきたのか、そこから日本社会を考える授業です。いかなる性の方のご参加も、もちろん大歓迎です。
もうひとつの近著『ガラスの50代』も手がかりに、私たちが生きてきた社会を考えます。講師は酒井さんですから、「そうそう!」とバンバン膝を打って、共感の嵐に身を包まれるおかしみに満ちた授業になると思います。
■講師:
酒井順子
1966年生まれ。高校在学中に雑誌にコラムの執筆を始める。立教大学卒業後、広告代理店勤務を経て執筆に専念。『負け犬の遠吠え』『地震と独身』『男尊女子』『家族終了』など著書多数。日本文学全集では「枕草子」を現代語訳。最新刊は『ガラスの50代』と『処女の道程』。ほぼ日の学校講座「橋本治をリシャッフルする」では、第4回講師として「『桃尻語訳 枕草子』の衝撃」を語ってくださいました。
■講座:
2021年2月25日(木)
■時間:
18:00開場、18:30開演(20:00終了)
※開演後、30分後以降はご入場ができません。あらかじめご了承ください。
■入場料:
無料
■販売席数:
30席
【ご注意】
・募集人数が少ない講座ですので、確実に来ることができる場合のみご購入ください。
・キャンセルは、school@1101.comまでメールにてご連絡ください。
・開始30分前に開場いたします。それ以前の時間にはご入場いただけません。
・全席自由です。
・発熱や味覚障害など、少しでも症状のある方はご来場をお控えください。
・ご来場時は、必ずマスクをご着用ください。
・受付時に、非接触型体温計にてスタッフが検温させていただきます。37.5度以上の方はご入場をご遠慮いただきます。
・受付に除菌用アルコールをご用意いたしますのでご入場の際にご利用ください。
・当日は映像、写真や音声が収録され、編集したものがほぼ日刊イトイ新聞WEBサイト、ほぼ日の學校のアプリ、TwitterやFacebookなどのSNSで公開されます。ご自身が映り込む可能性がありますので、あらかじめご了承ください。(映り込みがNGの場合はご参加はご遠慮ください)許可以外の開演後の撮影ならびに録音は禁止です。
【公演のお申込みについてのお問い合わせ】
・school@1101.com宛に「イベント問い合わせ」という件名でお送りください。なるべく早くお返事いたしますが、お待たせすることもございますこと、ご了承ください。