イベント概要
内容
関西フロントランナーセミナーは、第一線で活躍する研究者等を演者としてお招きし、参加者である研究者や企業担当者とともに、これからの研究や産業の中でどのような新しい取り組みをできるかを議論する会です。
今回は、京都大学で機械学習や量子コンピュータ、ディープラーニングを研究する大関真之助教を講師に迎え、データから意味を抽出する技術による新しいビジネスの可能性を議論します。
機械学習は近年、個人向けニュースキュレーションサービスなどWebサービスでの利用が有名になっています。
本来の技術的には「集団の中から異常値を検出する」「大量のデータをグループに整理する」といったことを得意としており、Webサービス以外においても、例えば以下のような応用を考えることができます。
- 生産ラインのカメラ画像から不良品を検出する
- 大量の細胞画像から正常/がんなどを見分ける
- 学校や学習塾の成績データを元に、成績向上パターンを作り出す
なお大関助教は2015年1月、「機械学習によるカンニングの検出技術の開発」により多数のメディアに取り上げられた方です。
京都大学プレスリリース
様々な分野・事業への応用が考えられる基盤技術の内容と応用例を伺った上で、実際にビジネスへと利用するためのディスカッションを行います。
多様な分野・業種の方々の参加をお待ちしております。
スケジュール
18:30-18:35 ごあいさつ
18:35-19:05 京都大学 大学院情報学研究科 システム科学専攻 大関真之助教
19:05-20:00 ビジネスへの応用に関するディスカッション
20:00- 懇親会
演者プロフィール
大関 真之(おおぜき まさゆき)
京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻 助教
2008.9 東京工業大学大学院理工学研究科物性物理学専攻博士課程早期修了
2008.10-2010.04 東京工業大学大学院理工学研究科物性物理学専攻産学官連携研究員
2010.5- 現職
2011.4-2012.1 ローマ大学物理学科プロジェクト雇用研究員
2013.4-2014.3 京都大学学際融合教育研究推進センター学融合フェロー
2015.4-2015.9 大阪市立大学電子・物理工学科非常勤講師
第6回日本物理学会若手奨励賞(領域11)受賞
手島精一記念博士論文賞受賞
有限次元スピングラスの理論を確立したのち、統計力学を柱に、量子アニーリング、機械学習の両者に跨る研究活動を展開。新学術領域「スパースモデリングの深化と高次元データ駆動科学の創成」に連携研究者として、JST CREST「ビッグデータ統合利活用のための次世代基盤技術の創出・体系化」にも研究協力者として参画しながら高次元データにおける機械学習及び圧縮センシングなどスパース性を利用した新規技術開発・評価に従事している。
一方で、大学院修士課程在学中より分かりやすい表現を追求するため、駿台予備学校物理科講師で教壇に立って研鑽していた。
主催:株式会社リバネス
株式会社リバネスは、科学技術に関するコミュニケーションが円滑に進むような活動をしながら、サイエンスとテクノロジーを世界から集め組み合わせる「知識製造」を実践する会社です。
すべての社員が博士号・修士号を持ち、自らのバックグラウンドにある専門性を活かしながら、研究者、企業、ベンチャー、教育界などを結びつけ、社会における課題解決と豊かな未来の実現を目指しています。