イベント概要
国立精神・神経医療研究センターでは、昨年春から「精神科医療の見える化研究」 (PECO:Psychiatric Electronic Clinical Observation)をスタートさせました。
研究に参加する全国の病院から、個人情報を除いた診療データの一部を毎月収集し、それをコンピューターで分析し、結果を各病院に毎月返すシステムづくりの研究です。
抗精神病薬の処方量や隔離拘束時間、検査施行率などさまざまな項目について、データが蓄積されるため、各病院では全国平均との比較検討ができるようになり、治療の標準化や質的向上が期待されます。
11月下旬時点で全国の約30病院が研究に参加しており、これを3年間で100病院に増やし、研究終了後は、恒常的なシステムとして活用する計画もあるとのこと。
さまざまな分野で情報公開や情報の共有化が進む時代にあって、精神科医療についても「見える化」の進展が期待されています。
今回の「こころの元気+」セミナーでは、このプロジェクトの代表を務める山之内先生にお越しいただき、プロジェクトの詳細や現状報告をしていただきます。
講師:山之内芳雄(国立精神・神経医療研究センター精神保健計画研究部部長)
司会:宇田川健(地域精神保健福祉機構共同代表理事)