ー新しい都市の未来像ー

ビッグデータを活用した新しい社会情報基盤の構築が盛んに議論されています。自治体や企業から提供されるオープンデータと固有に収集された種々のデータを活用した新しいスマートモビリティのあり方は、都市の未来を大きく変えようとしています。

多彩なモビリティの登場による人々の移動の多様化に合わせ、当社でも様々な移動手段に対応したスマートフォンナビゲーションの開発を進めています。

本講演では、当社のスマートフォンナビゲーションの技術や利用者の移動ログ、検索履歴などのビッグデータを活用し、観光振興や豊かな街づくりに貢献する最新の取り組みや、スマートモビリティアジアに合わせて糸島で実施するレンタサイクルを活用した実証実験の内容についてご紹介いたします。

本市は『五感にささやく糸島』を基本理念に観光推進を行っており、近年多くの観光客に足を運んでいただいています。しかしながら、観光スポットの回遊性が低く、回遊性の高まりが大きな課題の１つとなっています。そのための取組を紹介します。

現在、国内における自転車保有台数は自動車と同じく7,000万台規模が存在している中、自動車同様に道路交通法にルールが定められています。最近では、自転車事故による高額賠償判例に子供が関わるケースが多く見られることをご存知でしょうか。また、自転車のルール・マナーの改善に積極的に取り組む自治体や警察、それを支える自転車販売店の皆さまがルール・マナー・保険の重要性を届けることに苦慮されています。この気づきにより当社は、現在の自転車をめぐる動向にマッチした「本来の自転車保険」や「ルール・マナーの啓蒙活動アプリ」を普及する活動を今後広く推進してまいります。

サイクルシェアリングCOGOOは、駐輪場に小型通信機を設置するだけでステーションが出来上がるので、フレキシブルにサイクルシェアリング網の構築や変更が出来ます。2013年4月より実験を開始した複数大学では、これらの特徴を生かし高い稼働率を実現出来ました。当日は稼働率等の数値データを交えながら、運営状況と今後の展望を紹介します。