Event Description
VUCA時代に変化を恐れない組織のあり方とは
~人と組織の発達という観点から考える~
不確実性が高まる「VUCA」の時代と言われるようになってから10数年が経とうとしていますが、多くの組織が改革に乗り出すものの、すべてが成果をあげているとは限りません。共通認識としてあるのは、改革が成功するためには人と組織の「変化への適応力」を高めることが欠かせないというものです。
今回、ハーバード大学教育大学院教授であるロバート・キーガン氏の来日を記念して、古河電気工業代表取締役社長の小林敬一氏、サイボウズ代表取締役社長の青野慶久氏、エゴンゼンダー社パートナーの丸山泰史氏をお迎えしてセミナーを開催します。
キーガン氏は30年以上にわたり「大人の発達」を研究し続け、発達心理学と教育学の知見を結集して、成人以降も知性は発達することが可能なことを示しました。
一方で、そのような人の発達を促す組織のあり方は何か、という観点では数年までほとんど研究が進んでいませんでした。ロバート・キーガン氏は共同研究者とともに先進的な取り組みを行う組織の研究を重ね、人々が自分たちの弱さを隠すことなく共有しあい、お互いの成長を支援し合う組織のあり方が可能であることを見出しました。キーガン氏らはその組織を「発達指向型組織(DDO)」と名付け、今年8月に刊行した新刊『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』でDDOのポイントを提示しました。
自分の限界を超えて成長し続けるためには、どのようなプロセスが必要なのか?誰もが「本来の自分」で仕事に打ち込み、自己と会社の成長にコミットするような組織をつくるにはどうすればよいのか?
今回のセミナーでは、キーガン氏から発達指向型組織のポイントをご紹介いただくとともに、人と組織の成長を重視する日本のビジネスリーダーたちの経験と知見を共有していただきながら、「これからの組織のあり方」を探っていただきます。
ファシリテーターは、『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』を監訳されたオーセンティックワークス代表取締役の中土井僚氏が務めます。
※本セミナーには日英同時通訳が入ります。
※セミナー当日は、著書『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』(英治出版)の販売を実施し、講演後にはサイン会を予定しております。書籍は数に限りがございますので、売切れの際はご了承ください。
■登壇者プロフィール
ロバート・キーガン Robert Kegan
マインズ・アット・ワーク 共同創設者/ハーバード大学教育学大学院教授(成人学習・職業発達論)
30 年あまりの研究・執筆活動を通じて、人が成人以降も心理面で成長し続けることは可能であり、現代社会のニーズにこたえるためにもそれが不可欠であるという認識を広めてきた。授与された名誉学位や賞は多数。共同研究者リサ・ラスコウ・レイヒーとともに変革プログラム「免疫マップ(Immunity to Change)」や、組織開発理論である「発達指向型組織(Deliberately Developmental Organization)」を構築し、多くの個人、民間企業、公的機関の変革にコンサルティングを行っている。二人の共著に、『なぜ人と組織は変われないのか』(英治出版)、『あの人はなぜウンと言わないのか』(朝日選書)がある。
小林 敬一(こばやし・けいいち)
古河電気工業株式会社 代表取締役社長
1985年早稲田大学大学院理工学研究科修了後、古河電気工業入社。研究所、工場勤務ののち、原価低減推進部長、巻線事業部長、銅条・高機能材事業部門長、電装・エレクトロニクス材料事業部門管掌、グローバルマーケティングセールス部門長などを経て今年4月に代表取締役社長就任。研究所・工場勤務時代には自らがプロジェクトリーダーを担い、シャフト炉という溶解炉での「電子管用無酸素銅」の矩形鋳塊製造技術を世界で初めて確立。2012年に赴任した巻線事業部門では事業部門長として構造改革を進めながら一方で積極的な投資を行うことでプロダクトミックスを大きく変え、赤字事業部門の黒字化を達成。2014年2月の記録的な大雪で日光事業所が被災した際には復旧対策本部の統括として自ら現場に入り指揮をとり、2015年1月に復旧を果たす。その後の営業部門など多様なキャリアで培った経験を活かし、「組織で仕事をする」ことを原点に社内改革を精力的に推進している。座右の銘は「情熱に勝る能力無し」。
青野 慶久(あおの・よしひさ)
サイボウズ代表取締役社長
1971年生まれ。愛媛県今治市出身。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現パナソニック)を経て、1997年8月愛媛県松山市でサイボウズを設立。2005年4月代表取締役社長に就任(現任)。社内のワークスタイル変革を推進し離職率を6分の1に低減するとともに、3児の父として3度の育児休暇を取得。2011年から事業のクラウド化を進め、2016年にクラウド事業の売上が全体の50%を超えるまで成長。総務省、厚労省、経産省、内閣府、内閣官房の働き方変革プロジェクトの外部アドバイザーや一般社団法人コンピュータソフトウェア協会の副会長を務める。著書に『ちょいデキ!』(文春新書)、『チームのことだけ、考えた。』(ダイヤモンド社)がある。
丸山 泰史(まるやま・やすし)
エゴンゼンダー株式会社 パートナー/製造業グループリーダー
マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社、フランクフルト支社を経て現職。2012年エゴンゼンダー入社。製造業グループのリーダー。リーダーシップ開発のコアメンバーとして、社内グローバルトレーニングのファカルティを務める。自動車、機械、プロセス産業、メディア、情報サービス業界のクライアント企業を中心として活動。経営幹部サーチに加え、経営陣アセスメント及びリーダーシップ開発に多く従事。「成人の変化・成長」に焦点をあてたRobert Kegan教授(ハーバード大学教育大学院)に師事、教授の開発したITCと呼ばれる手法を活用し、日系大手企業の社長、社長後継候補へのコーチング、経営チーム・組織変革コンサルティングを提供。東京大学理学部卒業、東京大学大学院情報理工学修士。INSEAD MBA(with Distinction)。Certified Immunity To Change Coach。
中土井 僚(なかどい・りょう)
オーセンティックワークス株式会社 代表取締役
広島県呉市出身。同志社大学法学部政治学科卒。リーダーシップ・プロデューサー。「自分らしさとリーダーシップの統合と、共創造(コ・クリエイション)の実現」をテーマに、マインドセット変革に主眼を置いたリーダーシップ開発及び組織開発支援を行う。アンダーセンコンサルティング(現:アクセンチュア)とその他2社を経て独立。2005年よりマサチューセッツ工科大学上級講師であるオットー・シャーマー博士の提唱するU理論の日本における啓蒙と実践にも携わり、現在に至る。著書に『U理論入門』(PHP研究所)、『マンガでやさしくわかるU理論』(日本能率協会マネジメントセンター)、共訳書に『U理論』『出現する未来から導く』(英治出版)、監訳書に『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』(英治出版)がある。
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