Event Description
ベンチャー企業の資金調達戦略
~クラウドファンディングからM&Aによる出口戦略まで~
ベンチャー企業の資金調達戦略とは一体どんなものなのでしょうか。ベンチャー企業は開発ステージ、スタートアップステージから、収益化のステージまでの間、起伏の激しい成長曲線を描きます。起業してから資金回収出来るまではタイムラグがあり、リスクに対応した資金調達戦略をたてる必要があります。また、最近ではクラウドファンディングの活用も目立ってきました。
一方、ベンチャー企業の出口としては、かつては株式公開(IPO)を目指すことが主流でしたが、他社に事業を売却する流れもこの10年ほどの間に定着しつつあります。その意味では、ベンチャー企業への資金の出し手の時間軸もやや短くなりつつあります。
本講座では、ベンチャー企業が収益化するまでにたどる収益曲線“Jカーブ”を理解し、成長ステージに合わせて、どんな資金調達戦略をたてる必要があるかを考えます。その上で投資する側の立場であるベンチャーキャピタル(VC)がどんな基準で投資判断を行っているのか、VCとの間で交わされる“投資契約書”では、どんなことが約されるのかについても触れながら学びます。
また、最近ではベンチャー企業による事業売却、買収件数も増加しているという背景を踏まえ、M&A戦略や事業投資戦略、買収後の事業運営(PMI)についても解説します。
まさにベンチャー企業を立ち上げたいと考えられている方はもちろんのこと、組織の中で新規事業を立ち上げようと考えられている方、社内でベンチャー企業のM&Aを検討されている方などにとって、ベンチャー企業の成長ステージに焦点を当てたファイナンスの考え方をお教えします。
<カリキュラム>
1. ベンチャー企業の財務戦略と資金調達のアウトライン
2. エクイティファイナンスとデッドファイナンスについて
3. ベンチャーファイナンスの理解に必要なコーポレートファイナンス知識のレビュー
4. 未上場企業の株価算出(バリュエーション)
5. ベンチャーキャピタルファンドの投資行動
6. ベンチャー企業のM&Aと事業投資戦略について
講師:
保田隆明 (神戸大学経営学研究科 准教授)
田中慎一 (株式会社インテグリティ代表取締役 / 企業財務コンサルタント)
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