イベント概要
With/ポストコロナ時代の『新たな価値』を考える
第1回 私たちがこれからのファッションに求めるもの
コロナ禍によって、これまで価値があるとされてきたものが、いま見直されています。 既存の価値から新しい価値へのシフト--- 従来から言われてきたことではありますが、新型コロナによって強制的にそのスピードが加速しているのです。
働き方、オフィス、商業施設、消費行動、メディア、教育、観光 ---- 私たちの日常生活を取り巻く環境は大きな転換期を迎え、あらゆるものの価値が変化を余儀なくされる中で、私たちのライフスタイルはどう変わっていくのでしょうか。
本シリーズでは、ジャーナリストの津田大介氏がファシリテーターを務め、各分野の第一線で活躍するゲストとともに、With/ポストコロナ時代の新たな価値を考えます。
第1回は、『ViVi』や『VOGUE GIRL』など数々の雑誌を手がけ、30年以上ファッション業界の最前線で時代の最先端を見つめてきたファッションエディターの軍地彩弓さんをゲストにお迎えし、「ファッションの新たな価値」をテーマにお話を伺います。
「現在はファッションの世紀(時代)が切り替わるぐらいのインパクトを受けている」と指摘する軍地氏。以前から変革が必要だとされながらも、ファッション業界は大量生産・大量消費型の「トレンドを作って消費を煽る」古い業態を変えられずにいました。
しかし、新型コロナの影響で、強制的な変化の波が訪れます。
在宅で働く人が増え、外出するために装う機会がなくなり、人々の服装がより自由度を増し、店舗での購入もオンラインに切り替わりました。レナウンの倒産、H&Mのグローバル大量閉店決定など、販売の現場もそうですが、製造する工場も発注が減り減産を余儀なくされ、ファッションに関わるサプライチェーン全体が大打撃を受けている、と軍地氏は言います。
既存のものが崩れていく一方で、新たな変化の芽も生まれています。
以前から日本を含め、先進国で変化しつつあった消費者の価値観がコロナによって一気に変わり、消費者マインドの変化に業界も対応し始めています。
例えば、小売店などを通さずに企業が直接消費者に商品を販売するD2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)や、OMO(オンラインとオフラインを融合させたマーケティング戦略)、自宅にいながら受けられるオンライン接客やアバターに着せる有名デザイナーが作るCGの服など、ファッション業界には新たな価値に基づく可能性の広がりが感じられます。
コロナを契機に私たちがファッションに求めるものが変わる中、ファッションの新たな価値に基づく新たな可能性について掘り下げて議論します。
※本イベントは、YouTubeLiveを使用したセミナーとなります。
ご準備いただくもの:端末(PCやタブレット、スマホなど)
オンラインイベント視聴方法:お申込確認後、配信用のURLを前日までにお申込者にメールにてお知らせいたします。
ゲストスピーカー:軍地彩弓(ファッションエディター)
大学在学中から講談社でライターのキャリアをスタート。卒業と同時に『ViVi』でフリーライターとして活動。その後、雑誌『GLAMOROUS』の立ち上げに尽力。2008年に現コンデナスト・ジャパンに入社。クリエイティブディレクターとして『VOGUE GIRL』の創刊と運営に携わる。2014年に自身の会社、株式会社gumi-gumiを設立。『Numéro TOKYO』のエディトリアルアドバイザー、ドラマ「ファーストクラス」のファッション監修、Netflixドラマ「Followers」のファッションスーパーバイザー、経済産業省「アパレルサプライチェーン研究会」委員、企業のコンサルティング、情報番組のコメンテーター等幅広く活躍。
モデレーター:津田大介(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)
1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。大阪経済大学 客員教授。テレ朝チャンネル2「津田大介 日本にプラス+」キャスター。J-WAVE「JAM THE WORLD」ニュース・スーパーバイザー。一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)代表理事。世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2013」選出。メディアとジャーナリズム、著作権、コンテンツビジネス、表現の自由などを専門に執筆活動を行う。近年は地域課題の解決や社会起業、テクノロジーが社会をどのように変えるかをテーマに取材を続ける。
主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)、『動員の革命』(中公新書ラクレ)、『情報の呼吸法』(朝日出版社)、『Twitter社会論』(洋泉社新書)、『未来型サバイバル音楽論』(中公新書ラクレ)、『「ポスト真実」の時代』(祥伝社)、『情報戦争を生き抜く 武器としてのメディアリテラシー』(朝日新書)ほか。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。
主催 :アカデミーヒルズ
会場 :オンライン
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