いま世界の現場で何が起きているのかを、海外在住の日本人ジャーナリスト、起業家、活動家の視点を通して解説し、そこから見えてくることを参加者の皆さんと考えるオンラインセミナーシリーズとして開催している World Report。

今回はアメリカから来日する講師を会場にお招きしてリアルで開催する特別編となります。

日本では近年、これまでの暗記重視のペーパーテストに偏った受験制度を見直し、学力テストの点数だけでは分からない、学生の熱意、個性、将来性、大学との適合性を評価する総合型選抜（旧AO型）方式を採用する大学が増えています。

その背景には、日本でも創造性を発揮する人材が求められるようになってきたことにあります。社会でどのような人材が求められ、大学がどのような人材を育成しようとしているのかが、選考方法に影響を及ぼすのです。

この総合型選抜方式はアドミッション・オフィス（AO：Admission Office）という名称が示すように、アメリカの大学の選抜方式を模しています。

日本では米国の方式を日本の状況に適応させて入試制度が進化してきました。本家のアメリカでは新型コロナの影響により、選考方式に変化が見えています。

本イベントでは、ドラッカースクールの前学長で、アメリカの大学で長く教鞭を執られてきた山脇秀樹さんをスピーカーとしてお迎えします。大学進学を目指す米国の高校生がどのように入学のための準備を進めているのか、コロナ後では何が変わったのか、日本のAO型選抜とはどこが違うのか、そして、それがどの様に経済・企業・社会に反映されているのだろうかを考察します。

アメリカで起こる変化は、日本にも影響を及ぼします。日本が将来、どのような人材育成をしていくのか、先行するアメリカの変化から読み解いていきます。