イベント概要
EdtechとはEducation+Technology(教育+技術)を組み合わせた造語です。
「テクノロジーをしようして現行の教育・学習の形を革新しようとする動き」と言えるEdtechは、近年になって日本国内でも多く耳にするようになりました。
長い経済停滞を経験し、テクノロジーの進化によって社会が大きく変わる中でも長年変わることのなかった教育。それを一新する可能性を秘めたものとして、官民関わらず多くの人に注目されています。
現に2018年には経済産業省が主導し、Edtechがどのように教育の形を変えうるのかというような実証実験が日本各地で開始しました。
このように注目を集めるEdtechですが、日本は後発と言わざるを得ません。
米国、中国、欧州やインドなどの国ではEdtechが非常に勢いをつけてきており、ユニコーン(企業価値が10億ドル以上の未上場企業)となるEdtechスタートアップも9つと生まれてきました。
アメリカではUdemyやCouseraなどのMOOCsと一般には呼ばれるオンライン講座が人気を博し、急成長、ユニコーンとなる企業も出てきています。
しかし全世界で9社あるユニコーンの中の5社を生み出した中国のEdtech市場は、その盛り上がりのわりにあまり情報がありませんでした。
今回、Edtechを起点とした日本の教育改革の流れをさらに加速させるため、先を行く中国Edtech市場の情報を皆様に共有いたします。
中国で開催された
GET(Global Education Technology), GES(Global Education Summit), SmartShowという3つの大きなEdtechカンファレンス・EXPOの出席者、そして深センにてEdtech調査を行った者から、現地で学んだことを余す事なくお伝えさせていただきます!
※各カンファレンスの概要
GET(Global Education Technology):2018/11/13-15に北京にて開催されたEdtechカンファレンス。
GES(Global Education Summit):2018/12/3-5に北京にて開催されたEdtechを含んだ広く教育関連のカンファレンス。
SmartShow:2018/12/8-10に北京で開催された、教育ITソリューションに焦点を当てた展示会。
※今回イベント主催のPlug and Play Japan藤井は、クラウドファンディングサービスCAMPFIRE上でのプロジェクト「【Edtechで日本に貢献】Edtechの最先端を行く中国の市場を徹底調査!」にて中国Edtech市場を調査して参りました。本イベントは当プロジェクトの報告会でもございます。
※以下の内容は変更となる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
[ 詳細 ]
■日時:2019年1月16日(水)19:00 - 22:00(20:50 - 22:00:懇親会)
■構成:
・18:30 - 19:00 開場、受付
・19:00 - 19:05 本イベントについて、趣旨説明
・19:05 - 20:05 第一部:中国Edtech調査報告会
・19:05 - 19:25 「中国最大級Edtechカンファレンス"GET"に参加し、中国の教育市場を調査!」報告会(藤井友輝:Plug and Play Japan Associate)
・19:25 - 19:35 GES参加報告会(柴田寛文氏:経済産業省商務・サービスグループ教育産業室室長補佐(総括))
・19:35 - 19:45 SmartShow参加報告会(工藤さやか氏:経済産業省サービス政策課教育産業室室長補佐)
・19:45 - 19:55 香港・深センEdtech調査報告会(鵜飼佑氏:一般社団法人未踏 未踏ジュニア代表 / 大塚嶺氏:未踏ジュニアスーパークリエイター最年少選出)
・19:55 - 20:05 創客教育(メイカー教育:深センのSTEM教育)の進む深センの現状(渡辺敦氏:epis Education Centre Manager)
・20:05 - 20:40 第二部:スタートアップピッチから見る中国Edtech
・20:05 - 20:15 Tony Chim氏(Codemao:プログラミング教育プラットフォーム)
・20:15 - 20:25 宋暁非氏(CHIVOX:英語スピーキング評価用アルゴリズム)
・20:25 - 20:40 三澤公希氏(清成教育:双師教育)
・20:40 - 21:10 第三部:[パネルディスカッション] 中国動向から見る日本Edtechの今後
佐藤昌宏氏(EdTech Japan Founder, デジタルハリウッド大学大学院教授)
工藤さやか氏(経済産業省サービス政策課教育産業室室長補佐)
鵜飼佑氏(一般社団法人未踏 未踏ジュニア代表)
渡辺敦氏(epis Education Centre Manager)
藤井友輝(Plug and Play Japan Associate)
・21:10 - 21:15 閉会の挨拶(藤井友輝:Plug and Play Japan Associate)
・21:15 - 22:00 ネットワーキング(軽食と飲み物がつきます。)
■開催場所:
Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産
ACCESS/MAP https://pnp-tokyu.net/#access
■定員:100名
■参加費:2000円(クラウドファンディング「報告会コース」以上の支援者の皆様は無料)
(ネットワーキング時には軽食と飲み物がつきます。)
■対象者:
・支援者の皆様
・教育関係者
・Edtechに興味のある方
・スタートアップに興味のある方
・中国市場に興味のある方
■参加申込方法:EventRegistお申し込みページから、チケットをお申し込みください。
※Facebookにもイベントページがございますが、参加ボタンを押しただけでは、参加になりませんのでご注意ください。
※EventRegistでお申し込みいただいてから参加確定となります。
※当日はイベントレジストのQRコードと名刺をご用意のうえ、受付まで起こしください。
■協賛:東急不動産
■登壇者
【第一部:「中国最大級Edtechカンファレンス"GET"に参加し、中国の教育市場を調査!」報告会】
藤井友輝
Plug and Play Japan株式会社 Associate
北海道出身、九州大学で経済学を専攻したのち、現在はPlug and Play Japan Associateとして日々国内外のスタートアップの支援業務に従事。大学3年時に休学、9ヶ月カナダ・トロントへワーキングホリデーを利用して留学後、3ヶ月間中南米を一人身で放浪。大学4年時の2017年8月に上京した際にPlug and Play Japanと出会い就職を決定。現在はベンチャーズチームに所属し、スタートアップのソーシングと、プログラムに参加しているスタートアップ向けのコンテンツ運営を主に行っている。現在に社会と教育の歪みに課題を感じ、その課題を解決しうる者としてEdtechに関心を持つ。2018年11月にはクラウドファンディングを活用して中国・北京で開催されたEdtechカンファレンスGETにて中国Edtech市場を調査。さらに同月、韓国で開催されたEdtechカンファレンスEducloudでの登壇を通して韓国Edtech市場状況にも知見あり。
【第二部:大規模Edtechカンファレンス出席者による中国市場洞察】
GES(Global Education Summit)報告会
柴田寛文
経済産業省商務・サービスグループ教育産業室室長補佐(総括)
兵庫県西宮市出身。分子生物学を専攻。博士課程を中退し、2008年に入省。企業金融政策、医療の国際化、エネルギー政策の見直し、イチエフの汚染水対策の企画、フロン規制法の改正に従事。また、人事交流で厚労省に出向し、年金実務の企画・立案に従事。2018年7月から現職。
SmartShow報告会
工藤さやか
経済産業省商務・サービスグループ教育産業室室長補佐
東京大学教育学部卒業後、松竹株式会社に入社。 演劇興行部において「文化芸術による子供の育成事業(巡回公演事業)」等を担当後、 歌舞伎座宣伝部において公演宣伝・広報等に携わる。 国家公務員経験者採用試験を経て、2017年4月に入省、 同年7月の教育産業室立ち上げより、教育産業の振興・企画立案に従事。
【第三部:香港・深センのEdtech動向】
香港・深センEdtech調査報告会
鵜飼 佑
一般社団法人未踏 未踏ジュニア代表
東京大学大学院にて水中ロボットを用いた水泳教育支援システムの研究開発を行い、2011年度未踏スーパークリエータに認定される。 MicrosoftのOfficeやMinecraft開発チームにてOffice LensやMinecraft Hour of Code Designerといった教育関連の製品のProgram Managerを務める。 現在は未踏ジュニアを推進しつつ、文部科学省にて小学校におけるプログラミング教育を担当。
大塚 嶺
「未踏ジュニア」のスーパークリエータに最年少
小学5年生からプログラミングを始め、小学6年生の時に21世紀型イノベーション創出を担う人材を育成する「未踏ジュニア」のスーパークリエータに最年少で選ばれる。90歳を過ぎて視力が衰えた曽祖父との会話を機に、高齢者らのために文章を読みやすくするアプリケーションを開発。孫正義育英財団の支援を得ながら、ITやロボットなどテクノロジーによって現代の医療では限界のあることを解決する「Medical × Technology」に取り組んでいきたい。
渡辺 敦
epis Education Centre Manager
2003年から中国と香港にて教育に従事。2013年から深センの在外邦人向けスクールepis Education Centreの責任者としてスクール運営をする傍ら、IT企業、スタートアップの急速な発展とともに独自に進化する創客教育(メイカー教育:深センのSTEM教育)に注目し現地でウォッチを続ける。また深セン市が生き物のように放つ熱気そのものに教育的価値があると考え「深セン×教育」として日本の若者にもその熱気を伝えるイベントを企画中。
【第四部:スタートアップピッチから見る中国Edtech】
①Codemao:プログラミング教育プラットフォーム
詹文通 / Tony Chim
深圳点猫科技有限公司(Codemao) International Business Department Director
香港教育大学で客員講師を担当し、香港科学技術大学で学士号および修士号を取得した、香港の小中学校の教育現場での豊富な経験と管理経験を持つ最前線のコーディングを教える教師です。 2011年に香港ICTアワード金賞を受賞した経歴を持ち、2013年以来、彼は韓国、シンガポールおよび他地域と密接に協力して300以上の香港の小中学校にプログラミング教育を提供する技術会社Coding101を設立しました。 さらに、マイクロソフトやシスコなどの大規模テクノロジー企業と協力して、コード教育のMinecraft教育eスポーツの先例をつくります。 Codemaoに参画後、香港、マカオ、台湾を中心としたグローバルにまたがるビジネスの責任者を担当。計算思考、プログラミング教育、そしてメーカー教育について深く理解しており、中国、香港、マカオそして国際間のプログラミング教育の違いに対して深い知見を保有する。
Codemaoについて:Codemaoは、中国の子供や10代の若者にとって最も影響力のあるプログラミング教育ブランドです。 同社は、グラフィカルコーディング(ビジュアルプログラミングとも呼ばれる)プラットフォームおよび関連コースを含む、3〜18歳の子供・若者向けの高品質なコーディング製品とサービスの提供に取り組んでいます。 学生は論理的思考やタスクを分解する力、多数の学問分野をまたがって考える力やチームワーク能力を育み、STEAM教育のための強固な基盤を築くためにゲーム、ソフトウェア、アニメーション、ストーリーなどのプロジェクトを作成できます。 Codemaoは、3年前に設立されて以来、100以上の特許および400以上の著作権を、そのプラットフォームを通じて作成された作品に適用してきました。 さらに同社はすべてのプログラムの国家知的所有権保護を申請し、そのうち11のソフトウェアの著作権を取得しています。
②CHIVOX:英語スピーキング評価用アルゴリズム
宋暁非
アイード株式会社代表取締役 / 上海森暁教育社CEO
〈学歴〉 南京師範大学生物学卒業 / 広島大学国際協力研究科教育学修士 / グロービス経営大学院経営学修士 / 全日本中国人留学生学友会元副会長
〈経歴〉 グロービス経営大学院にて、コンテンツの整備・開発、クラスの品質管理に携わり、「上海サントリー」を執筆。EMPプログラム・コンテンツの責任者を務める。2012年よりグロービスチャイナ副総経理として、中国事業のコンサルティング・営業関連を総括。 その後「森暁教育」を立ち上げ、オンライン日本語Jtalkとオンライン中国語Ctalkを日系企業中心に提供。現在、幅広く中国の教育業界に入り込み、特にオンライン教育とEdTech関連事業を展開。上海森暁教育社はオンライン日本語会話「Jtalk」及びオンライン中国語会話「Ctalk」を提供している他、中国EdTech業界の動向リサーチ及び多数の業界トップ企業と良好な関係を通じたEdTech領域における日中間の架け橋を目指す。2019年1月、アイード株式会社を設立。
CHIVOXについて(苏州驰声信息科技有限公司 林CEO):2007年設立のケンブリッジ大学発EdTechベンチャー。音声評価領域におけるAIソリューション提供に強みを有しており、CHIVOX社のスピーキング評価アルゴリズムは江蘇省等の中国各地の大学入試で採用。また採用企業数は1,000社を超え、シェアはスピーキング評価市場の全体で50%、大手企業群においては70%に至る。2018年11月に開催されたGETでは、これまで発音/文法/流暢性/発話内容の総得点評価に留まっていたが、各項目毎に得点評価できる新型アルゴリズムを発表。2019年1月にアイード株式会社と日本市場における独占契約を締結し、日本での技術提供及び製品提供を開始予定。
CHIVOXの日本導入理由及びアイード株式会社の設立背景について:1年程前から日本の教育改革動向に注目しており、アクティブラーニング/大学入試/英語教育、特に英語のスピーキング教育について関心を抱いていた。中国では2015年より、教育業界への投資やM&A案件数が急激に上昇しており、特にEdTechや英語教育分野で事業展開する企業は急成長している。また上海・北京・深センをはじめ中国各地の高校入試及び大学入試の英語試験ではスピーキングテストが必須であり、英語スピーキング評価・テストに関する技術やソリューションについて、中国は日本よりは先進していると言える。こうした背景から、この激しい競争環境において競争優位性を有し、且つEdTech事業に取り組む企業との事業提携を模索していたところ、この度AI英語スピーキング評価に特化したCHIVOX社と提携することになった。上海森暁教育は教育事業における日中間の商社として、CHIVOX社と日本市場における独占代理契約を締結し、日本の運営パートナーと共同で本事業の運営会社「アイード株式会社」を設立した。今後、より良い中国発EdTecソリューションを日本へ紹介し日本国の教育産業発展を目指す。
③清成教育:英語の双師教育(1つの教室内にて、オンラインでの講師とオフラインの教師2名が教える体制の教育)
三澤公希
清成教育共同代表
中国のシリコンバレーと呼ばれる北京中関村を所在とする清華大学への留学中に、当大学インキュベーター施設にて2015年に清成教育(ネット教育ベンチャー)を創業。オンライン教育において最先端かつ、世界最大の市場を擁する中国で教育起業家として活動中。今後さらに市場が伸びていく中国の中小都市に着目し、その都市で塾・幼稚園を展開する事業者にオンライン教育のコンテンツを提供するなど、地方都市における教育需給のミスマッチを解決するB2B事業を展開している。
※当日会場にはいないため、連絡をご希望の方はFacebookから友人申請をお願いします。その際、「中国Edtechイベントページから来ました」と一言添えてご申請ください。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005146118235
【 [パネルディスカッション] 中国動向から見る日本Edtechの今後】
佐藤昌宏
デジタルハリウッド大学大学院 教授 / 一般社団法人教育イノベーション協議会 代表理事
デジタルハリウッド大学大学院にて、2009年より、デジタルテクノロジーを活用した教育イノベーション「EdTech(エドテック)」を実務家教員として研究・実践する。2004年には、構造改革特区を活用した、日本初の株式会社による専門職大学院デジタルハリウッド大学院の学校設置主要メンバーとして設立に参画。また、教育再生実行会議 委員、経産省の未来の教室とEdTech研究会 座長代理を含め国の委員などを務める傍ら、日本初EdTech国際カンファレンスEdvation x Summitの主宰、及び、数多くのEdTechスタートアップのメンターを務めるなど、「EdTech」分野のフロントランナーとして活躍している。
他登壇予定の藤井友輝 / 工藤さやか氏 / 鵜飼佑氏 / 渡辺敦氏に関しては上記情報をご確認ください。
今後開催予定のイベント
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Rising Biotech Challenge DEMO DAY
2024/11/20(水) 17:00 ~ 20:00
Tokyo Innovation Base (SusHi Tech Square 2,3階) 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目8−3 2F SusHi Tech Square(東京都 千代田区丸の内 3-8-3 2F SusHi Tech Square)
終了したイベント
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2024/09/24(火) 17:00
グローバル競争力強化への道:LSエレクトリックと韓国スタートアップに学ぶ新規事業創出
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2024/09/13(金) 15:00
地域交通を変革するMaaS 2.0 ~テクノロジードリブンで地域交通DXを加速~
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2024/09/09(月) 17:00
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