ある著名キャピタリストは言った。
「BtoBのwebサービスで最も成功したスタートアップはサイボウズである」と。
しかし、これまでそのサイボウズの成功の背景について、多くが語られてきたとは言い難い。
そこで、本企画ではこれからBtoB分野においてチャレンジするスタートアップに対して、成長の極意を伝えていこうと考えている。
第５回のテーマはBtoB Webサービスの成長における「技術戦略」。
今回は、同社における技術の歴史について、サイボウズ・ラボ株式会社から代表取締役 畑慎也氏と竹迫良範氏（SECCON実行委員長）、更に特別ゲストとして「ボケて」でお馴染みの株式会社オモロキ最高技術責任者兼取締役 和田裕介氏をお迎えしてお話し頂く。

畑 慎也（サイボウズ・ラボ株式会社 代表取締役社長）

1995年株式会社ジャストシステムに入社。

大学の後輩である青野とともに1997年にサイボウズ株式会社を設立し、取締役に就任（現任）。Web型グループウェア「サイボウズOffice」を開発し、以後同社の主力製品開発に携わっている。

2005年サイボウズ・ラボ株式会社代表取締役に就任（現任）。2007年未踏ソフトウェア創造事業プロジェクトマネージャーに就任。

竹迫 良範（サイボウズ・ラボ株式会社／SECCOM実行委員長）

1977年生まれ。広島市立大学在学中にNamazu for Win32の開発に携わり、2005年よりサイボウズ・ラボ株式会社に入社。Shibuya.pm 2代目リーダー。 2008年 Microsoft MVPアワードDeveloper Security受賞、2013年情報処理学会山内奨励賞、CSS2013/MWS2013 CSS×2.0一等星表彰。現在はIPAセキュリティキャンプの講師、セキュリティコンテストSECCON実行委員長として日本のハッカー人材育成に携わっている。

和田 裕介（株式会社ワディット代表取締役／株式会社オモロキ最高技術責任者兼取締役）

1981年生まれ。神奈川県育ち。 慶応義塾大学政策・メディア研究科 修士卒業後、父親と一緒にワディットを立ち上げる。Webアプリケーションの開発を主戦場とし、その他執筆や講師などを務める。オモロキではお笑いWebサービス「ボケて」の立ち上げから参加。現在もバックエンドシステムの大部分を担当する。YAPC::Asia Tokyo 2012及び2013にて2年連続のベストトーク賞1位を受賞。著書に『Webサービスのつくり方 ～「新しい」を生み出すための33のエッセイ』（技術評論社）など。また、2013年11月よりJapan Perl Association理事に就任した。

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