イベント概要
学校の授業で聞いたことある小説、なんとなくあらすじは知ってる気がする小説、有名だけどちょっと読むのに尻込みしてしまう小説。
そんな「なんとなく知ってるあの小説」を、「大胆に読んじゃう提案」を、しちゃう授業です。
まっさきに“なんとなく知ってる小説”として思いつくのは、夏目漱石の『こころ』。高校の授業などで読んだことはあるけれど、そのころに小説に描かれた明治人の懊悩を、自分ごととして読むのは難しかったかもしれません。
たとえばこの授業では、そんな『こころ』を、「欅坂46」の歌詞と比較しながら読んでしまいます。欅坂46の歌詞に描かれた、今生きる私たちの悩みと、明治を生きた漱石の苦悩がシンクロする……そんな鮮烈な読書体験を、この授業からはじめます。
講師となる三宅香帆さんは、これまで数多の名作小説の、大胆な読み方を紹介してきました。三宅さんの手にかかれば、とっつきにくかったあのブンゴウたちの作品が、急にちかくの友だちみたいに思えてくるから不思議です。
本授業では、そんな三宅さんによる、エッジの効いた読み方を3つご提案。ちょっとびっくりするかもしれませんが、よくよく聞いたら「確かに!」とふかく納得することうけあいです。
これを足がかりに、広大で底なしにおもしろい、そして読むほどに心がわくわく熱くなる、鮮烈な読書の世界へ、はまっていきましょう。
内容:
【Part1】漱石×欅坂46:僕たちの「こころ」はいつだって同じだ
【Part2】くらべて読んだら見えてくる!『ピーターパン』&『若草物語』
【Part3】金閣を○○と思ったら突然視界がひらけた
とりあげる小説:
夏目漱石『こころ』(新潮文庫ほか)
ジェームス・M・バリー『ピーターパンとウェンディ』(大久保寛訳、新潮文庫)
L・M・オルコット『若草物語』(吉田勝江訳、角川文庫)
三島由紀夫『金閣寺』(新潮文庫)
*授業までに本を読むことは必須ではありませんが、読んできてくださったらぞんぶんに、楽しめると思います。
■講座:
2021年2月5日(金)19:00開場、19:30開演(20:30終了)
■講師:
三宅香帆(書評家)
1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。大学院では『万葉集』を研究する傍ら、天狼院書店(京都天狼院)店長も務め、書店のサイトに書いた書評ブログが大きな話題となる。現在はIT企業に勤務しながら、書評家として書籍や記事を執筆。著書に『人生を狂わす名著50』、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』『妄想とツッコミで読む万葉集』『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』など。
■入場料:
無料
■席数:
30席(全席自由席)
※新型コロナウイルス対策として三密を避けるため、席数を制限させていただいております。ご了承ください。
【ご注意】
・発熱や味覚障害など、少しでも症状のある方はご来場をお控えください。
・ご来場時は、必ずマスクをご着用ください。
・受付時に、非接触型体温計にてスタッフが検温させていただきます。37.5度以上の方はご入場をご遠慮いただきます。
・受付に除菌用アルコールをご用意いたしますのでご入場の際にご利用ください。
・募集人数が少ない講座ですので、確実にご来場可能な場合のみご購入ください。
・キャンセルは、school@1101.comまでメールにてご連絡ください。
・当日は映像・写真・音声が収録されます。後日、編集されたコンテンツが「ほぼ日刊イトイ新聞」WEBサイト、「ほぼ日の學校」アプリ、TwitterやFacebookなどのSNSで公開されます。ご自身が映り込む可能性がありますので、あらかじめご了承ください。(映り込みがNGの場合はご購入はご遠慮ください)
・許可を得ていない開演後の撮影、ならびに録音は禁止とさせていただきます。
【公演についてのお問い合わせ】
school@1101.com宛に「三宅香帆さん授業」という件名でお送りください。なるべく早くお返事いたしますが、お待たせすることもございますこと、ご了承くださいませ。