一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブは「先生こそが真に未来をつくることができる」という理念のもと、主体的に行動し実践する先生たちを応援しています。

今回は木村泰子先生をゲストスピーカーとしてお迎えします。
木村先生は大阪の新設校・大空小学校の初代校長として、「すべての子どもの学習権を保障する」という理念をかかげ、教職員や地域の人たちの協力を得ながら大空小学校を「みんなの学校」にしていきました。その過程を描いたドキュメンタリー映画「みんなの学校」は全国で上映され多くの人々に感動をもたらし続けています。

木村先生はティーチャーズ・イニシアティブのアドバイザーでもあり、これまでも多くの受講生に「学校とはなにか」「主体的な学びとはなにか」を問うてこられました。

突然のコロナ禍と休校は、学校の日常を大きく変えてしまいました。先が見えない中、これまでの学校と学びはどうなってしまうのか誰も予想ができません。 このような激しい変化にたびたび晒される時代になったとしたら、これまでの学校はどうなってしまうのでしょうか？「オワコン」（終わってしまったコンテンツ）となり、AIの飛躍的進化や社会の構造変化の中で力を失ってしまうのでしょうか？ それとも創造的破壊を果たし、未来をつくる新しい器として再生するのでしょうか？

『学校はどこへ向かうのか』
今回の勉強会では、木村先生との対話を通じてこの問いを探究していきます。この問いに取り組むべく、小中高・教育関係から6人のファシリテーターが集いました。さまざまな視点から「学校」を照らし、多層的に学びを深めます。

この学びの場に多様性が生まれることを祝福します。「教育」は市民みんなにとっての重要事項です。生徒、保護者、多様な市民のみなさまの参加も歓迎いたします。


【スピーカープロフィール】
木村泰子先生
大阪府生まれ。武庫川学院女子短期大学(現武庫川女子大学短期大学部)卒業。大阪市立大空小学校初代校長として、「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことに情熱を注ぐ。その取り組みを描いたドキュメンタリー映画『みんなの学校』は話題を呼び、劇場公開後も各地で自主上映会が開催されている。2015年に四十五年の教職歴をもって退職。現在は、全国から講演会、セミナー等に呼ばれ、精力的に各地を飛び回っている。東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター協力研究員