イベント概要
KNXの前身であるヨーロピアン・インストレーション・バス(EIB)が世に出たのが1990年。それ以来、当初、欧州の複数企業が策定したビルディング制御の規格は、欧州標準EN50090に認定されたばかりでなく国際標準IEC14543-3に認定され、西欧から、南欧・北欧・東欧へ普及。さらに、中東、アジア・オセアニア、南アメリカ、アフリカに伝搬し、ついに昨年北アメリカにも一歩を踏み入れました。
日本においても2014年11月一般社団法人日本KNX協会としての登録が完了し、活動を続けております。
今回のKNXフォーラム2017では、まずKNXについてご紹介させていただいた後、基調講演として、三菱地所設計の小笠原様より、ビルディングオートメーションにおけるオープンプロトコルへの期待と題して、その分野で世界標準の1つとなっているKNXに絡めたお話をしていただきます。それに続きまして、日本におけるKNX適用事例として、1件目は、KNXならではのデザイン性の高いスイッチを使用するだけでなく、客室のIoT化を図るスマートホテルソリューション:HoT (Hotel of Things)、2件目は、病院の検査室や治療室などの照明を他の設備とも連動することでよりよい空間づくりをするための制御プロトコルとしてKNXの可能性をご紹介します。また、KNXのよりテクニカルな情報をお届けするため、KNXシステム構築ツールであるETS5のご紹介と、更にKNXに関する最新の技術動向として、IoTやセキュリティへの対応と、ETS Insideとしてこの2月にリリースされたばかりの、iOS, Android及びWindowsタブレットのアプリとして作動するソリューションをご紹介いたします。
今後KNXがどのような形で日本でも広がっていく可能性があるのか、皆様にお伝えいたしたく、皆様のご来場を日本KNX協会会員一同、心よりお待ちしています。