日常的に私たちの周りには健康に関する情報で溢れています。
身体に良いとされる食材、食べ方、運動法・・・こうした情報を元に、私たちは自分なりの健康法を実行していますが、果たして本当にそれらは健康に良いことなのでしょうか？

公衆衛生学者の林英恵さんが構想3年、さらに7年の歳月をかけて書き上げた話題の書籍『健康になる技術大全』では、最新のエビデンスに基づいた健康情報だけでなく、健康になるために必要なことを実践するスキルが「食事」「運動」「習慣」「ストレス」「睡眠」「感情」「認知」のテーマで具体的に紹介されています。

本シリーズでは『健康になる技術 大全』の出版を機に、林さんを講師にお招きし、3回に渡って自分の環境や特性（弱点・強み）に合わせて「何を」「どのように」実践すればいいのか、考えていきます。

今回はシリーズ最終回の第3回となります。テーマは「正しい情報の見極め方」です。マスメディアやSNSでの情報、広告やマーケティングによる情報、知人からの口コミなど、私たちは日々多くの健康情報に接しています。

林さんは第1回、第2回のレクチャーで、次のようなことを指摘していました。皆さんが患者として病院にかかるときは、医師はエビデンスに基づいて正しく診断して欲しい、そして処方してもらう薬は「効果があってしかるべき」と考えるにもかかわらず、「病気の予防」「健康法」になると途端に「効果があるのかどうかよく分からないもの」にも手を出してしまう ---。

今回は、皆さんが普段入手している情報を、どのように正しく見極めて、そして正しい健康情報を実生活に取り込むことができるのか、情報との向き合い方について一緒に考えます。

ビジネスパーソンにとって、健康管理は最も基本的な土台となるもの。改めて自身の健康を見つめ直し、より幸福度の高い生活を送りませんか？