イベント概要
2021年10月は「実世界で活躍する音環境理解技術」がテーマです。音環境理解の2大応用技術である「音声」と「音楽」の理解に焦点をあて、先端技術を社会実装する取り組みについてお話を伺います。
計算機が音を解析する技術は、機械学習や統計的信号処理の開拓により大きく発展した一方、実用には多くの課題を解決する必要があります。今回のセミナーでは、実世界でも素晴らしい性能を発揮するシステムを組み上げられている2名の講師の方をお招きし、直面した課題やその解決策、音環境理解技術の発展により拓く展望などをご講演いただきます。
計算機が音を解析する技術は、機械学習や統計的信号処理の開拓により大きく発展した一方、実用には多くの課題を解決する必要があります。今回のセミナーでは、実世界でも素晴らしい性能を発揮するシステムを組み上げられている2名の講師の方をお招きし、直面した課題やその解決策、音環境理解技術の発展により拓く展望などをご講演いただきます。
15:00- 16:00 | 「音環境分析を活用した話し合い活動における EdTech」 水本 武志(ハイラブル株式会社 代表取締役) |
近年の教育現場では、従来の講義形式の教育スタイルから、学習者が主体的に学ぶ「学習者中心教育」が広く行われている。特に学習者同士がグループになって話し合いを行う話し合い活動は古くから行われていたものの、高雑音環境のためその計測は難しいため客観的な評価ができなかった。たとえば学習者同士のピア評価や、録音データを人手で書き起こすなどの努力は行われていたものの、労力が大きかった。 我々は、音環境分析技術を活用し、話し合い活動を自動的に可視化し、学習者に提示するシステム Hylable Discussion を開発して教育現場に提供している。可視化したデータを学習者に提示することで、自らの行動をメタ認知し、行動変容が起こる。これは、小学生から大人まで同様に効果を発揮している。 本講演では、話し合いの可視化技術の概要とその効果、今後の展開などについて議論する。 |
|
16:00- 17:00 | 「ライブ音楽パフォーマンスにおける機械学習技術の運用」 前澤 陽(ヤマハ株式会社 主事) |
合奏体験とは、楽器の演奏に興味のあるユーザの「憧れの体験」である一方で、理想的な合奏体験を実現できるユーザは少ない。そこで、我々は機械学習を用いて、人間同士の演奏や合奏をシミュレートできる技術を開発している。また、コンサートや体験展示などの実用的な場面で実証実験等を重ねて実用上の課題を抽出している。本講演では、機械学習によるピアノ演奏生成と合奏技術を紹介するとともに、これらの技術を題材に、ライブ音楽パフォーマンスのための機械学習技術を現場で運用する際の技術課題や、今後の展開等について議論する。 |
終了したイベント
-
2022/03/28(月) 14:30
【第56回産総研AIセミナー】「データ連携プラットフォーム設計・開発のためのアイデアソン」
-
2022/02/18(金) 13:00
【第55回産総研AIセミナー】「シミュレーションとAIの融合技術」
-
2022/01/19(水) 15:00
【第54回産総研AIセミナー】「ABCI グランドチャレンジ 成果報告会」