イベント概要
第3回 子どもとトイレ勉強会
テーマ: 子どもの排泄と支援とトイレ・トレーニングについて
勉強会では「子どもの排泄」を取り上げたいと思います。
3人の講師がそれぞれの立場から発表します。
小児科医の柳先生からは「子どもの便秘について」、
小児期の習慣が成人になっても影響するため、
小児期の対応がいかに大切であるかお話しいただきます。
子どもが排便を我慢して便秘になること、排便そのものを恥ずかしがることとも
関係があるかもしれません。
トイレ協会の運営委員でおなじみの細野氏からは「イギリスのトイレットトレーニングについて」、
海外の子育ての文化は日本のものと比べて全く違うこともあって驚くことも多いのですが、
トイレットトレーニングはむしろ海外から輸入されてきたといってよいでしょう。
村上からは「保育園における排泄支援について」を昨年の観察事例より発表します。
個人的にはトレーニングよりコミュニケーションが大切ではないかと考えご参加をお待ちしております。
進行 村上八千世(常磐短期大学/アクトウェア研究所)
講師1 栁 忠宏氏(小児科医 やなぎクリニック)
【子どもの便秘について】
便秘は、日本人の小児の0.3~24%に症状があるといわれます。
さらに、小児期の便秘の25%は、成人になっても持続するため、
乳児から高齢者までひろくみられる疾患のひとつです。
しかし、便秘の多くは小児期から習慣化し、見逃されていることが多いと思われます。
小児の便秘の診断、治療、そして、小児の便秘発症の病態の中心となる「がまんすること」から、
トイレトレーニングを通して自己肯定感獲得について考えたいと思います。
講師2 細野直恒 氏(NPOにいまーる 理事,トイレ協会運営委員,博士(工学))
【イギリスのトイレットトレーニングについて】
当方は在職中に英国留学をしました。専門は人間工学とユニバーサルデザインです。
トイレ協会では川内先生が「うんと知りたいトイレの話」という講演会を開催されて、
概要を小職が英訳して紹介しています。
昨年11月に村上さんが「乳幼児のためのトイレプランニング」
~保育園のトイレを発達から考える~という講演をされました。
その際に海外の参考文献も調査したところ、C.ダグラス女史の本を見つけました。
おしめやおまるから卒業して、トイレを1月間使い出すと、この団体から修了証を発行してくれます。
親も励みになるでしょうし、子供も自身が親になった時に参考になるかも知れません。
一つの試みとして興味を持ちましたのでご紹介をします。
講師3 村上八千世(常磐短期大学幼児教育保育学科准教授)
【 日本の保育園における排泄支援について】
日本に限らず子どもの排泄の自立が年々遅くなっています。
子育てや保育の何が変化しているからなのでしょうか。
保育園での観察や保育者のインタビューから見えてきた
排泄時の保育者と子どもの関りについて分析結果をご報告します。
オマルを使って排泄支援をするとき、保育者はオムツ交換だけの時とは
質的に違う声掛けを行っています。
そこには保育者と子どもの間に身体的な共感があり、
そのやりとりを通して子どもは排泄感覚を身に着けていくように思われます。
開催概要
●開催日時:2023年8月23日(水)18:00~20:00
●開催方法:ZOOMによるオンライン
※開催日前日にZOOM招待状をお送りします。前日夜までに届かない方はご連絡ください。
●参加費:≪日本トイレ協会会員≫無料
≪日本トイレ協会会員以外≫一般1千円、一般学生500円
●申込締切:2023年8月21日(月)24:00
●情報保障:字幕などの情報保障が必要な方はお申込み前にご相談ください。
可能な限り対応させていただきます。
●配布資料:配布資料がある場合はお申し込みを締め切ってから、
参加者にPDFをメールでお送りいたします。
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