日本経済新聞社は４月17日、関西のスタートアップの現状を紹介するセミナーをオンラインとリアル会場でハイブリッド開催します。関西圏は大企業が多く、京都大学や大阪大学など、研究機能が充実した大学も少なくありません。ただ、その割に、スタートアップを起業する動きはいまだ、発展途上との声も聞かれます。全国のスタートアップ企業の資金調達額のうち、関西のスタートアップが獲得する割合は少なく、国内総生産（GDP）や人口比からみた潜在力で比べると、十分に成長の余地があります。
　本セミナーでは、関西の起業エコシステムの動向について専門的に調査をしているスタートアップ支援のNPO法人生態会に、関西のスタートアップの現状を報告してもらいます。実際に活動しているスタートアップの経営者に事業内容と日々の課題感を語ってもらいます。第一線で取材している日本経済新聞の記者も、関西のスタートアップの現状を解説します。
　岸田首相が打ち出したスタートアップ創出の方針を受けて、全国各地でスタートアップ支援の動きが、大企業や金融機関、行政を巻き込み、さらに活発になっています。関西の状況を知るだけでなく、地域におけるスタートアップ・エコシステムが目指すべき未来、オープンイノベーションのあるべき姿を議論します。
　関西で起業を検討している方やすでに起業して成長を模索している方、成長性のあるスタートアップと、提携や投資を通じて関わりたい 企業・投資家・支援機関の方、大学やシンクタンクなど関西の起業エコシステムの最新情報を把握したい研究者の方などに、おすすめの内容です。

◇聴講をおすすめしたい方
◎起業を検討している、すでに起業して成長を模索している方
◎大手・中堅企業で新規事業やスタートアップ投資を担当されている方
◎オープン・イノベーションを推進されている方
◎大学やシンクタンクなど、関西の起業エコシステムの最新情報を把握したい方

◇主催
日本経済新聞社

◇開催日時
４月17日（月）13:30～15:00

◇開催方法
リアル会場
オンライン配信（Zoomウェビナーを予定）
※お申し込みいただいた方に、前日までに、視聴用ＵＲＬをお知らせします。

◇参加料金
無料

◇登壇者
アレン・マイナー氏　NPO法人生態会 理事長 / サンブリッジグループ 代表取締役会長 / エンジェル投資家
西山裕子氏　NPO法人生態会 事務局長 / ミライフ 代表
田中裕介氏　株式会社オーシャンアイズ 代表取締役
文美月氏　株式会社ロスゼロ 代表取締役
仲井成志　日本経済新聞社 大阪・編集ユニットビジネスグループ 記者
（順不同）

◇登壇者紹介
日米の投資・スタートアップ支援の専門家
アレン・マイナー氏
NPO法人生態会 理事長 / サンブリッジグループ 代表取締役会長 / エンジェル投資家

1961年アメリカ、ユタ州生まれ。ブリガムヤング大学卒。日本オラクル初代代表として、記録的成長の礎を築く。1999 年に自らの資金で設立したサンブリッジの代表取締役として、セールスフォース・ドットコム、オウケイウェイヴ、ガイアックス、マクロミル等に投資し、14件のIPOを実現。京都スタートアップ支援エンジェルコミュニティや、国際金融都市OSAKA推進委員会のアドバイザーも務めるなど、関西の起業促進にも力を入れている。

関西のスタートアップエコシステムを可視化
西山裕子氏（にしやま ひろこ）
NPO法人生態会事務局長 / ミライフ代表　

1966年大阪生まれ。大阪大学卒、同志社大学大学院ビジネス研究科卒。P&G ジャパンのマーケティング部にて、パンパースやミューズなどの商品開発・調査等のマーケティングを担当。2000年、ITベンチャーの立ち上げに参加し、新規事業の創出や成長に貢献。上場企業との提携や事業売却も行う。2012年に独立し、企業のマーケティング広報代行サービスを提供。生態会の設立時より関わり、関西中のスタートアップの取材、VCや行政・大学の調査を行う。関西の起業エコシステムの活性化に尽力する、熱血事務局長。
生態会　https://www.seitaikai.com/
ミライフ　https://milife1.jp/　

京都大学発スタートアップ
田中裕介氏（たなか ゆうすけ）
株式会社オーシャンアイズ 代表取締役　

1984年大阪生まれ。 京都大学理学部地球惑星科学修士課程修了。ダイキン工業を経て、海洋研究開発機構で海洋数値モデルとその社会実装に関する研究開発に従事。京都大学などとの共同研究プロジェクト「Fishtechによるサステイナブル漁業モデルの構築」の研究成果を事業化するために、2019年株式会社オーシャンアイズを設立し、代表取締役に就任。海洋数値モデルと衛星データ解析技術を核に、漁業をはじめとした海洋における課題解決に取り組んでいる。
株式会社オーシャンアイズ　https://oceaneyes.co.jp/　

連続起業家
文美月氏（ぶん みつき）
株式会社ロスゼロ　代表取締役

1970年生まれ、奈良出身。同志社大学経済学部卒。日本生命の総合職として勤務後、留学、結婚、出産を経て2001年ヘアアクセサリーDtoCで起業し450万点を販売。2010年からユーズドヘアアクセを回収、4万点を途上国10ヶ国への寄贈・販売・職業訓練支援につなげる。2018年、作り手と食べ手をつなぐプラットホーム『ロスゼロ』を開始。食品ロス削減サブスク、EC、未利用材料のアップサイクルDtoCを展開。2020年農水省後援・食品産業もったいない大賞特別賞。
株式会社ロスゼロ　https://www.losszero.jp/

仲井成志（なかい なるし）
日本経済新聞社 大阪・編集ユニットビジネスグループ 記者

2020年、日本経済新聞社入社。フィンテックやAIのスタートアップを取材。2022年、大阪本社に異動し関西のスタートアップや製造業を取材。

◇全体進行
上田敬
日本経済新聞社
編集 総合解説センター担当部長

取材・イベント拠点「日経渋谷センター」、イベント・セミナー「日経イノベーション・ミートアップ」、大型イベント「ＳＵＭシリーズ」の立ち上げメンバー。SDGsやイノベーション、スタートアップをテーマに取材したり、イベントを企画・運営したりしています。ソーシャルビジネスを実践するノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏や、本業を通じた企業の社会貢献であるCSVを提唱するハーバード大学のマイケル・ポーター教授らをインタビュー。

社外では、大学や高校の起業家講座などでのゲスト講師や、NPOやスタートアップのピッチコンテストのアドバイザーなども歴任。
入社時は科学技術部に配属。日経ビジネス編集などを経て、ベンチャー取材部署に長く在籍し、ベンチャー企業やNPOの取材に取り組む。
著作は「グッドワークス！」（フィリップ・コトラー他著、共訳、東洋経済）「ベンチャー企業の法務・財務戦略」（共著、商事法務）など。東京工業大学常勤講師、早稲田大学、上智大学、国学院大学、専修大学、同志社大学、関西学院大学などで、ＳＤＧｓやスタートアップをテーマに講義。